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【はじめての佐渡観光】(11)佐渡の伝統工芸を楽しもう「無名異焼き」他

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無名異焼き

「無名異」とは、佐渡金山周辺から採れる酸化鉄を含んだ赤い土の名前で、これを粘土に混ぜて高温で焼き締めた佐渡独特の陶器です。製品としては非常に硬く、たたくと澄んだ金属音がします。使い込むほどに光沢を増してくるのが魅力で、日用品から美術工芸品まで様々な種類があります。相川地区には人間国宝に認定されている伊藤赤水の窯元があり、無名異焼の里として広く知られています。

詳しくは公式ホームページ 👉https://www.gyokudou.com

竹細工

佐渡は古くから良質な竹の産地として知られ、自生の竹・笹が20種類以上あるといわれています。竹かごやザルなど日用品のほか、小さなアクセサリーや人形などが作られ、定番土産となっています。また、民芸品のみならず、竹芸作家による繊細で大胆な竹芸作品は芸術品として国内外で高く評価されています。

裂き織り

縦糸にはフジやシナなどの植物の皮からとった繊維や木綿糸などを使い、横糸に使い古した衣服や布地を細かく裂いた古木綿を使って再び織り直した再生布です。丈夫で雨や風を通しにくいため、かつては仕事着として愛用されていました。現在では、風合いや色の取り合わせの美しさが注目され、バッグやテーブルクロス、小物類など多彩な民芸品や絵画のように美しいタペストリーなどの芸術作品が作られています。

蝋型鋳金

鋳金とは、溶かした金属を空洞化された鋳型に流し込むことで、器や美術作品を作る金工の技法で、作品の原型を蝋で作ったものを蝋型鋳金と呼びます。鋳型は土で作られ、固まった作品を取り出すためには鋳型を壊さなければならないので、1つの型から1つの作品しかできない大変貴重で珍しい伝統工芸です。この工芸技術は、江戸時代に佐渡奉行の命により大砲を鋳造し、その砲身の模様を蝋型で鋳造したことが始まりと言われています。中でも、人間国宝に認定された佐々木象堂の作品は、佐渡汽船新潟港ターミナルの待合室に展示してある他、佐渡歴史伝説館内にある佐々木象堂記念館で見ることができます。